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    <title>小説・君がいたから</title>
    <description>こちらは恋愛小説となっております
ありえない展開も多々ありますが、突っ込みは禁止！
題名に対する突っ込みも禁止！</description>
    <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/</link>
    <language>ja</language>
    <copyright>Copyright (C) NINJATOOLS ALL RIGHTS RESERVED.</copyright>

    <item>
      <title>第３９話（最終話）</title>
      <description>あの日から私たちは１度だけ泳ぎに行った。&lt;br /&gt;
もちろんあの海岸へだ。&lt;br /&gt;
あの日の数日後、ちょうど暇ができたので育人君にTELしたところ、育人君も空いていたので行くことにし&lt;br /&gt;
た。&lt;br /&gt;
結局電話したときも育人君の反応は一緒でこの間から何も変わっていなかった。&lt;br /&gt;
あの海水浴場へ行くまでも行ったときも同じ感じ。&lt;br /&gt;
なんだか溜息が出る。&lt;br /&gt;
少しくらい喜んでくれてもいいのに逆に恥ずかしがってるのだからなんとも言えない。&lt;br /&gt;
それではこの調子で進んでいくとよくよくは結婚だろうけど、そのときはどうするのだということになる。&lt;br /&gt;
初心（うぶ）にも限度があるんじゃないかと思ったりもする。&lt;br /&gt;
多分プロポーズなんてものも私からだろうかと心配だ。&lt;br /&gt;
まあともかくその話はさておき、今日は花火大会の日だ。&lt;br /&gt;
この間は納涼祭があって、そのときに私は浴衣を来ていった。&lt;br /&gt;
私は今日の花火大会にも同じものを着ていくつもりだった。&lt;br /&gt;
しかし育人君の希望によって別の浴衣を着ていくことになった。&lt;br /&gt;
浴衣なんて年にこの夏の納涼祭と花火大会くらいしかないので、たまには出す必要がある。&lt;br /&gt;
だから私もそのついでなので育人君の希望に則ることにした。&lt;br /&gt;
ところで、花火大会は例の海岸で開かれる。&lt;br /&gt;
そこへはバスも走っているのだけどもおよそ混むことが予想されるので私たちは自転車で行くことにした。&lt;br /&gt;
自転車で行くということはもちろん帰りにあの坂を越える必要がある。&lt;br /&gt;
別にそう大して傾斜が急だというわけではないが、何分長いのでそれが悩みの種である。&lt;br /&gt;
この日もまた瑞井駅集合。&lt;br /&gt;
そこから線路沿いの道を走って海岸へと出る。&lt;br /&gt;
私たちは瑞井で合流したあと、その道を走り海岸へと出た。&lt;br /&gt;
海岸そのものは人里から離れているのにいつもにぎわっている場所である。&lt;br /&gt;
何故ならこの近辺にはここしか海水浴場がないからだ。&lt;br /&gt;
そんなこんなでこの海水浴場には今日も大勢の人が集まっていた。&lt;br /&gt;
大半の人は海水浴場の駐車場に車を止め、海岸でビニールシートを広げて見る。&lt;br /&gt;
私たちもそれに倣（なら）って駐車場の駐輪場に自転車を止め、予め持ってきていたビニールシートに並んで座った。&lt;br /&gt;
こうなるともう誰が見てもカップルとしか言いようがないような感じになる。&lt;br /&gt;
まあ実際カップルなのだからその点は別にかまわないのだけれども。&lt;br /&gt;
それから１０分ほど経った頃、一つ目の花火が音を立てて空へと花開いだ。&lt;br /&gt;
そのあと、しばらく間を置いて花火が空へと上がる。&lt;br /&gt;
あとは立て続けに連続であがったり、絵だったり、水上花火なんかが夏の夜空を彩った。&lt;br /&gt;
それから全ての花火が上がり終わった後、夜の海水浴場は帰りの人の会話で騒がしかった。&lt;br /&gt;
私たちもその流れに則って帰ろうと思っていると、育人君に止められた。&lt;br /&gt;
「ねぇ、ちょっと待って」&lt;br /&gt;
「えっ、なんで？」&lt;br /&gt;
「いいから。とりあえず人の波が引くまで待とう」&lt;br /&gt;
「う、うん・・・」&lt;br /&gt;
それから人の波が引いて海岸には私たち二人だけが取り残された。&lt;br /&gt;
「ここって街から離れてるでしょ？」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「なら星空が綺麗なんじゃないかなと思って」&lt;br /&gt;
そう言われて空を見上げるとそこには花火の明るさとはまた違う、なんとも言い難い明かりが私たちを照らしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やがて、月日は流れ、私たちはめでたく結ばれることができた&lt;br /&gt;
あれから数年が経ったというのに育人君はあまり変わっていない。&lt;br /&gt;
結局プロポーズだって私からする羽目になった。&lt;br /&gt;
まあＯＫだったんだけど。&lt;br /&gt;
もちろん状況が状況だから恥じらいはあるだろうけど、育人君の返答には少々時間がかかったような気もする。&lt;br /&gt;
場所は例の砂浜で、去年の夏に花火に行ったその帰りだ。&lt;br /&gt;
まあ悪くはない。&lt;br /&gt;
人が帰った後、今度は私が育人君を呼び止めてしたわけだけど。&lt;br /&gt;
お互いの親同士は元々顔見知りで仲もよかったからそれほど時間がかかったと言うわけでもなかった。&lt;br /&gt;
結婚式における仲人は仁志君で、それも無事に済んだ。&lt;br /&gt;
新婚旅行なんていうのは英語圏の海外で、育人君はもちろん得意げになって現地の人と会話をしていた。&lt;br /&gt;
私はそのうちごく一部しか分からなかったけれども。&lt;br /&gt;
私たちはしばらく私の前の家、育人君の家の隣に住んでいて、しばらくお金を蓄えていた。&lt;br /&gt;
それから家の住宅地内にある空き地に家を建てて、今の住まいというわけだ。&lt;br /&gt;
まあそれほど時間がかかったというわけではなかったのだけども。&lt;br /&gt;
・・・もちろん、二人だけで建てたというわけではなくてある程度互いの親に仮があるけども。&lt;br /&gt;
まあこうしてのんびりと新婚生活を送れるのもあの二人のおかげだと思う。&lt;br /&gt;
この先の計画はまだたっていないけれどきっと家庭円満であろう&lt;br /&gt;
いや、むしろそういうことを望みたい&lt;br /&gt;
少し考えてみると付き合いだしてからというものの育人君と喧嘩をした覚えがない&lt;br /&gt;
よく『喧嘩をするほど仲がいい』というが、その理論からいくと私たちはあまり仲は良くはないのだろうけど&lt;br /&gt;
ともかく、私たちは問題なく時間を過ごしている&lt;br /&gt;
では、また連絡します&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　&lt;font size=&quot;4&quot;&gt;by &lt;font face=&quot;Comic Sans MS&quot;&gt;satsuki minogi&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;/font&gt;&lt;/font&gt;＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿&lt;br /&gt;
いやー、終わりましたね～　小説&lt;br /&gt;
思えば長かったような短かったような・・・・&lt;br /&gt;
振り返ってみると書き始めは今年の３月　学校のノートの後ろに書いたのが始まりです&lt;br /&gt;
あ、ちなみに、国語のノートの後ろは文字ビッシリです、今も&lt;br /&gt;
では、次回作及び小説２でお会いしましょう&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　&lt;font size=&quot;3&quot;&gt;&lt;font face=&quot;Comic Sans MS&quot;&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/font&gt;&lt;/font&gt;</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%99%E8%A9%B1%EF%BC%88%E6%9C%80%E7%B5%82%E8%A9%B1%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>第３８話</title>
      <description>私と育人君が付き合いだして半年ー正確に言うと８か月ーが過ぎた&lt;br /&gt;
この間、育人君に誘われて水着も持たずに海へ行き、暑い最中、肌を焼いていた。&lt;br /&gt;
この時分は肌は焼いてなんぼだったから、別にいいんだけど。&lt;br /&gt;
でも流石に海を目前にして暑いのに耐えかねて、二人で私の家（うち）まで帰ってきた。&lt;br /&gt;
まあ事情はともかく、今度は私が誘うことにした。&lt;br /&gt;
ピリリリリ、ピリリリリ──&lt;br /&gt;
「もしもし三野木です」&lt;br /&gt;
男の人の声だけども、育人君ではない。&lt;br /&gt;
なら、育人君のお父さんだろうか。&lt;br /&gt;
「もしもし岸原ですが。育人君いらっしゃいますか？」&lt;br /&gt;
「ええっと・・・皐月さん？」&lt;br /&gt;
「えっ、はい。お世話になっております」&lt;br /&gt;
「いえいえ、滅相もない。育人でしたよね？今呼んできますから」&lt;br /&gt;
「はい」&lt;br /&gt;
それからしばらく保留の音楽が鳴っていて、育人君の声と同時にそれが止まった。&lt;br /&gt;
「もしもし皐月さん？予定決まったわけ？」&lt;br /&gt;
「うん。明日空いてる？」&lt;br /&gt;
「もちろん。そうだ、仁志や美樹も誘う？」&lt;br /&gt;
何故二人の名前が？&lt;br /&gt;
「えっ、できれば二人で行きたいんだけど」&lt;br /&gt;
まさかデートだというのを分かってない？&lt;br /&gt;
「そう？なら止（よ）しておくけど・・・。えっと、海だよね？」&lt;br /&gt;
「うん。この前の海岸へ。昼過ぎ空いてる？」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「じゃあ１時くらいに家に来て。何も持ってこなくてもいいから」&lt;br /&gt;
「えっ、何もいらないの？」&lt;br /&gt;
「うん。あれ、もしかして、何か期待してた？」&lt;br /&gt;
場所が海だから、例えば泳ぎに行くだとか。&lt;br /&gt;
「えっ、いや、そんなことはないよ？」&lt;br /&gt;
「そう？別に泳ぎにいってもいいんだけど」&lt;br /&gt;
「え、いや、遠慮しとくよ。折角計画立ててくれたんだし」&lt;br /&gt;
「そう？別にいいよ。泳ぎに行くのでも。時間もあるしね」&lt;br /&gt;
「でも・・・ねぇ」&lt;br /&gt;
「ならそれはまた今度にする？」&lt;br /&gt;
「えっ・・・う、うん」&lt;br /&gt;
一体育人君は何に戸惑っているんだか・・・。&lt;br /&gt;
「ならまた近いうちに行こう」&lt;br /&gt;
「うん・・・」&lt;br /&gt;
なんだかいつかの育人君を思い出す。&lt;br /&gt;
多分こんなことを言っても反応は一緒だろうな・・・。&lt;br /&gt;
「そのときは育人君が誘ってよ」&lt;br /&gt;
「えっ、僕から？」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「そんなことを言われてもなぁ・・・」&lt;br /&gt;
予想的中。&lt;br /&gt;
「仕方ない。私からかけるよ」&lt;br /&gt;
「うん。そうして・・・」&lt;br /&gt;
「じゃ、明日昼過ぎにうちにね」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
──ガシャン&lt;br /&gt;
ダメだね、これじゃ・・・。
&lt;p&gt;で、明日の昼過ぎ。&lt;br /&gt;
ピンポーン・・・。&lt;br /&gt;
「こんにちわ～」&lt;br /&gt;
家の中に育人君の声が響く。&lt;br /&gt;
駆けつけた私に対してまず質問をひとつ。&lt;br /&gt;
「で、何するわけ？」&lt;br /&gt;
「とりあえず、夕方までうちで涼んでいって」&lt;br /&gt;
「う、うん」&lt;br /&gt;
まだこの調子だったのか・・・。&lt;br /&gt;
そして夕方。&lt;br /&gt;
まだ太陽は沈んではいないけれども、大分傾いている。&lt;br /&gt;
「そろそろ海に行こう」&lt;br /&gt;
「えっ、うん」&lt;br /&gt;
色々と話している最中、そろそろなんて言うと育人君がまた元に戻っている。&lt;br /&gt;
全くどうしたものか、別に付き合って半年になるのだからそれほどにまで遠慮することもないのに。&lt;br /&gt;
どうせなら海に行こうって育人君から誘って欲しかったのに、結局私が誘うことになってるし。&lt;br /&gt;
恥ずかしいのか単純に億劫なのか、多分前者だと思うけど、どうにかならないものかな・・・。&lt;br /&gt;
そして、電車に揺られて今度はバスで浜へついた頃。&lt;br /&gt;
「もしかして夕日見に来たわけ？」&lt;br /&gt;
「うん。ここなら綺麗だと思って」&lt;br /&gt;
「なら折角だしカメラでも持ってこればよかったな・・・」&lt;br /&gt;
「胸の中にしまっておいてよ。この光景」&lt;br /&gt;
「うん。そうさせてもらうよ」&lt;br /&gt;
海の水平線に沈んでゆく太陽は普段見ることの出来ない姿を私たちに見せていた。&lt;/p&gt;</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%98%E8%A9%B1</link> 
    </item>
    <item>
      <title>第３７話</title>
      <description>&lt;p align=&quot;left&quot;&gt;２月２４日。&lt;br /&gt;
それは私の誕生日。&lt;br /&gt;
そして、育人君から初めてプレゼントをもらう日でもある。&lt;br /&gt;
そのプレゼントをまた美樹ちゃんと一緒に買いにいったというのは驚きだけど・・・。&lt;br /&gt;
まあ私だって仁志君と一緒にいたわけだしお相子だろう。&lt;br /&gt;
差し詰め、育人君のことだし何選べば良いのか迷って、そこで美樹ちゃんに助け船を出してもらったというと&lt;br /&gt;
ころだろうし。&lt;br /&gt;
それほど大して深い意味でもなさそうだ。&lt;br /&gt;
今日もまた朝早くから、育人君の家を訪れて、おばさんに挨拶して、育人君が呼ばれて、出てきて、一緒に&lt;br /&gt;
行って、の同じリズムを繰り返す。&lt;br /&gt;
ただ違ったのは育人君の第一声がおはようでなかったと言うことくらい。&lt;br /&gt;
「部活終わったら家に来てくれない？」&lt;br /&gt;
昼休みに早速、育人君から声がかかる。&lt;br /&gt;
「でも何時終わるかわからないよ？」&lt;br /&gt;
「それは大丈夫。お母さんに託(ことづけ)してあるから。もし先に終わったら入って待ってて」&lt;br /&gt;
「じゃあそうするね」&lt;br /&gt;
とは言ったもののそうするとまたおばさんと雑談？&lt;br /&gt;
「あれ、待っててくれたわけ？」&lt;br /&gt;
部活も終わって、日が沈む頃。&lt;br /&gt;
しばらく昇降口の軒（のき）で時間を潰していたけどそれほどかからなかったみたい。&lt;br /&gt;
「出てくるときに終わったのが見えたから」&lt;br /&gt;
本当は見えてなんてなかったけど・・・。&lt;br /&gt;
「そう。じゃ帰ろう」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「でさ、何買ってくれたの？」&lt;br /&gt;
やはりこれは気になる。&lt;br /&gt;
「それは開けてからのお楽しみ」&lt;br /&gt;
なんか美樹ちゃんみたい・・・それも口調まで。&lt;br /&gt;
「なんか美樹ちゃんも同じこと言いそう」&lt;br /&gt;
「たしかに・・・」&lt;br /&gt;
「そういや、その誕生日プレゼントって美樹ちゃんと一緒に買いに行ったんでしょ？」&lt;br /&gt;
「えっ、なんで知ってるわけ？」&lt;br /&gt;
「それは仁志君が教えてくれて」&lt;br /&gt;
「そうか、あの時に・・・」&lt;br /&gt;
それは勿論育人君が美樹ちゃんと待ち合わせをしていたあの時だろう。&lt;br /&gt;
「ごめん。実は私もあの日、仁志君と一緒で」&lt;br /&gt;
「えっ、そう・・・」&lt;br /&gt;
「まあ、お相子ってことで」&lt;br /&gt;
「でも仁志と何を？」&lt;br /&gt;
「えっ、まあその辺をぶらぶらと」&lt;br /&gt;
「じゃあ仁志は何しに行ったんだか・・・」&lt;br /&gt;
「暇つぶしなんじゃないかなぁ・・・。まあ私も暇だったからいいんだけど」&lt;br /&gt;
「暇つぶしって・・・なんだかなぁ」&lt;br /&gt;
まあ育人君にしてみればそうだろうね・・・。&lt;br /&gt;
「どうせだから入る？外寒いし」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
玄関を開けた先、いたのは育人君のお母さん。&lt;br /&gt;
「こんにちは～」&lt;br /&gt;
「あら、２人一緒？」&lt;br /&gt;
「えっ、はい」&lt;br /&gt;
「たまたま一緒に終わったから」&lt;br /&gt;
「そう・・・。まあ、ゆっくりしていって」&lt;br /&gt;
なんだか残念そうに聞こえるのは気のせいだろうか。&lt;br /&gt;
いや、気のせいだ、絶対。&lt;br /&gt;
「じゃあ上にあがって」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「はい、プレゼント」&lt;br /&gt;
育人君が机から出してきたものを受け取る。&lt;br /&gt;
それは、青と白のストライプ模様で長細い形をしている。&lt;br /&gt;
「ありがと。開けていい？」&lt;br /&gt;
「勿論。そのためにあるんだから」&lt;br /&gt;
包装を取るとでてきたのは黄緑色の箱。&lt;br /&gt;
その箱の中には・・・。&lt;br /&gt;
「・・・ネックレス？」&lt;br /&gt;
それは、ひし形の透明な八面体の飾りに銀の鎖がついている。&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「美樹と行って、選んできたんだけど」&lt;br /&gt;
「へぇ～」&lt;br /&gt;
それを首にかけお決まりの一言。&lt;br /&gt;
「どう？」&lt;br /&gt;
「いいんじゃない？」&lt;br /&gt;
「『いいんじゃない』ってなんか曖昧な言い方・・・」&lt;br /&gt;
「そう？じゃあはっきり言ったほうが良いわけ？」&lt;br /&gt;
「えっ、それもちょっと・・・」&lt;br /&gt;
はっきり言われると褒めてるならともかく似合わないならショックでしょ・・・。&lt;br /&gt;
「まあ、はっきりいってくれるならそれでもいいんだけど・・・」&lt;br /&gt;
「うん、似合ってるよ」&lt;br /&gt;
直球・・・・&lt;br /&gt;
育人君のいままででは想像できない発言&lt;br /&gt;
もしかしてこれも美樹ちゃんに教えられたのかな&lt;br /&gt;
「あ、ありがと」&lt;br /&gt;
いつもなら育人君が照れてるはずなのに私のほうが赤くなってしまっていた&lt;br /&gt;
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿&lt;br /&gt;
ピューーーーーー&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ども、凛楓です&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あと３話だー　サビシーね～&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
カウントダウンだ&lt;/p&gt;</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%97%E8%A9%B1</link> 
    </item>
    <item>
      <title>第３６話</title>
      <description>ピリリリリ、ピリリリリ──&lt;br /&gt;
２月１９日日曜日の午後二時少し前。&lt;br /&gt;
家の電話が鳴る。&lt;br /&gt;
先日育人君に電話番号を教えたばかりだから私はすっかり育人君からかかってきたものだと思っていた。&lt;br /&gt;
でも・・・。&lt;br /&gt;
「もしもし、岸原です」&lt;br /&gt;
「あっ皐月ちゃん？」&lt;br /&gt;
「えっ仁志君？」&lt;br /&gt;
「ああ。今から行っていいか？」&lt;br /&gt;
「えっ、私はいいけど・・・育人君と美樹ちゃんが怒らない？」&lt;br /&gt;
「それは大丈夫だからよ。行っていいだろ？」&lt;br /&gt;
「う、うん」&lt;br /&gt;
「じゃあ２時半くらいにな」&lt;br /&gt;
「うん・・・」&lt;br /&gt;
──ガシャン&lt;br /&gt;
仁志君は遊びに来るんだろうと思うけど、一応育人君にも電話しておこうと思い再び電話をとる。&lt;br /&gt;
ピリリリリ、ピリリリリ──&lt;br /&gt;
「はい、もしもし三野木です」&lt;br /&gt;
「岸原ですが、育人君いますか？」&lt;br /&gt;
「あら、皐月ちゃん？育人ならさっき買い物行くって出かけたんだけど」&lt;br /&gt;
「そうですか・・・」&lt;br /&gt;
「なんなら何か伝えましょうか？」&lt;br /&gt;
「いえ結構です・・・」&lt;br /&gt;
「そう？」&lt;br /&gt;
「ええ。ではそろそろ」&lt;br /&gt;
「はい」&lt;br /&gt;
──ガシャン&lt;br /&gt;
買い物ってことはプレゼントでも買いに行っているのだろうか。&lt;br /&gt;
なら素直に喜ぶべきなんだけど、育人君に言わずに仁志君を呼ぶのは気が引ける。&lt;br /&gt;
でもいないのだからしょうがない。&lt;br /&gt;
とりあえず仁志君が来るのを待つか・・・。&lt;br /&gt;
─そして２時半過ぎ─&lt;br /&gt;
ピンポーン・・・。&lt;br /&gt;
「よぉ」&lt;br /&gt;
「うん・・・、まあ入って」&lt;br /&gt;
「ああ」&lt;br /&gt;
それから二人で私の部屋へと入りテーブルの傍(そば)のクッションに座る。&lt;br /&gt;
「それにしてもなんで突然電話なんか？」&lt;br /&gt;
「最初は美樹のとこへ行こうと思ったんだけど買い物へ行ったらしくてよ」&lt;br /&gt;
「それで？」&lt;br /&gt;
「それで今度は育人のところへかけたんだけどよ。でも育人も買い物にいったらしくて」&lt;br /&gt;
それは知ってるけど・・・。&lt;br /&gt;
「だからここに・・・」&lt;br /&gt;
「じゃあ何、二人ともいないからここに来たってこと？」&lt;br /&gt;
「ごめん・・・」&lt;br /&gt;
まあ二人ともいないのだから仕方ないけど、最後っていうのもちょっとな・・・。&lt;br /&gt;
「で、実はここに来るときに駅で育人に会ったんだけどよ」&lt;br /&gt;
「へぇ。ホームで？」&lt;br /&gt;
「いや駅前なんだけどよ。俺が電車の来る時間になったから駅へ向かって歩いてるときにふと振り返ると美樹と話していてよ」&lt;br /&gt;
「ええっ！？美樹ちゃんと！？」&lt;br /&gt;
「ああ」&lt;br /&gt;
この間美樹ちゃんは『私が代わりに』なんて言ってたけど、まさかね・・・。&lt;br /&gt;
でも万一、二人が買い物でなくてデートだったら・・・。&lt;br /&gt;
いやここは育人君を固く信じておくべきだろう。&lt;br /&gt;
美樹ちゃんも『とり返さなきゃ気が済まない』なんて言ってたし。&lt;br /&gt;
まあ、その美樹ちゃんと一緒にいるそうだけど。&lt;br /&gt;
しかし私がいるのに美樹ちゃんと一緒にいるっていうのはどうかと思う。&lt;br /&gt;
まあ私だってこうして仁志君と部屋にいるのだから人のこと言えないけど。&lt;br /&gt;
なら御相子か・・・。&lt;br /&gt;
でも私と仁志君は育人君や美樹ちゃんがいてこそ、どういう関係かと説明できるような仲だと思うんだけど。&lt;br /&gt;
「う～ん・・・。この間俺と美樹って喧嘩してただろ？」&lt;br /&gt;
「えっ、うん」&lt;br /&gt;
考えごとをしているのにいきなり話し掛けられるものだから思わず驚いてしまう。&lt;br /&gt;
「あれは月末だったと思うんだけど、その最後の日曜日に美樹から電話があってよ」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「それでその日の午後に二人で大久駅の近くのデパートに買い物に行ってよ」&lt;br /&gt;
「へぇ」&lt;br /&gt;
「まあ俺は別に買うもの無かったんだけど。しばらく二人でぶらぶらとしていて・・・」&lt;br /&gt;
まあ美樹ちゃんは喧嘩してるつもりはなかったらしいけど、仁志君からしてみれば居心地が悪かったので&lt;br /&gt;
は・・・。&lt;br /&gt;
「その間美樹は普通に話しかけてくるものだからすっかり解(ほぐ)れてしまってよ」&lt;br /&gt;
「へぇ。それはよかったんじゃない？」&lt;br /&gt;
「ああ。でも喧嘩なんてもうしたくないな、ほんとに。皐月ちゃんも気を付けなよ？」&lt;br /&gt;
「う、うん・・・」&lt;br /&gt;
育人君と喧嘩ねぇ・・・。&lt;br /&gt;
今するとしたらその原因を作っているのは仁志君と美樹ちゃんの二人でしょ・・・。&lt;br /&gt;
＿＿＿＿＿＿＿＿＿&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ﾊﾞｲﾊﾞｲ&lt;br /&gt;
⇈&lt;br /&gt;
⇈&lt;br /&gt;
⇈ﾋｭｰｰｰ&lt;br /&gt;
⇈&lt;br /&gt;
⇈&lt;br /&gt;
⇈&lt;br /&gt;
▽&lt;br /&gt;
＋&lt;br /&gt;
O</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%96%E8%A9%B1</link> 
    </item>
    <item>
      <title>第３５話</title>
      <description>２月１７日金曜日。&lt;br /&gt;
この日は家庭に一つの転機が起きた。&lt;br /&gt;
いや転機が起こったのはお父さんであって、家庭はその影響を受けたというのだろうか。&lt;br /&gt;
まあそんなに大した影響ではないのだけども。&lt;br /&gt;
ともかくこのことを・・・『大切な人』に、伝えておくべきだ。&lt;br /&gt;
そう思い電話の受話器を取り上げ、あの人に電話をかける。&lt;br /&gt;
ピリリリリ、ピリリリリ──&lt;br /&gt;
「もしもし、三野木ですが」&lt;br /&gt;
「あっ、育人君？」&lt;br /&gt;
「皐月さん？何かあった？こんな夜分に」&lt;br /&gt;
育人君の言う通りお父さんが帰ってきて話を聞いた後だから結構遅い時間だ。&lt;br /&gt;
「えっ、ちょっとね・・・。今時間ある？」&lt;br /&gt;
「あるけど・・・」&lt;br /&gt;
「じゃあ、しばらくこうして話しててもいいでしょ？」&lt;br /&gt;
「うん。もちろん」&lt;br /&gt;
「ええっと・・・。実はお父さんの会社、潰れちゃって・・・」&lt;br /&gt;
というのが伝えなればならない起こった転機である。&lt;br /&gt;
「えっ・・・」&lt;br /&gt;
「だからもう、ここから他へ引っ越すこともないんだ」&lt;br /&gt;
「え、でも・・・」&lt;br /&gt;
「あれ、嬉しくない？」&lt;br /&gt;
「嬉しいわけないよ。倒産ってことは職を失ったってことでしょ？なんでそれが嬉しいのさ？」&lt;br /&gt;
えっ・・・？&lt;br /&gt;
あっ、そういや肝心なところを言い忘れている。&lt;br /&gt;
「あっ・・・。ごめん、再就職先はもう決まってて・・・」&lt;br /&gt;
「・・・」&lt;br /&gt;
「だから勤めるところが変わったってだけで・・・。他はそんなに変わらないから」&lt;br /&gt;
「へぇ・・・」&lt;br /&gt;
「寧ろ、転勤で引っ越すこともなくなったから。これ以上育人君と離れることもないだろうし」&lt;br /&gt;
「そう・・・」&lt;br /&gt;
なんだかすっかりしらけてる。&lt;br /&gt;
電話越しだから表情は見えないけど怪訝な感じだろうな・・・。&lt;br /&gt;
「それを育人君に伝えておきたくて・・・」&lt;br /&gt;
「それは・・・ありがとう」&lt;br /&gt;
「そういや電話番号教えてなかったよね？」&lt;br /&gt;
「えっ、うん。家（うち）のは教えたけど」&lt;br /&gt;
あ、やっぱり。&lt;br /&gt;
仁志君に先に伝えたなんて言ったら怒ったりするかな、なんて思いつつ。&lt;br /&gt;
「じゃあ教えておくね」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「○○○○-&amp;times;&amp;times;-□□□□ね」&lt;br /&gt;
「わかった。じゃあまた掛けたいときに掛けるよ」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「・・・そうだ。２４日の放課後って時間ある？」&lt;br /&gt;
２４日ってことは私の誕生日か。&lt;br /&gt;
プレゼントのためのアポだろうか。&lt;br /&gt;
「部活あるから・・・。その分は遅くなるけどね」&lt;br /&gt;
「それは僕も一緒だけど・・・。じゃあその日はよろしく」&lt;br /&gt;
「うん。楽しみにしてるね」&lt;br /&gt;
「期待してて。そういや・・・部活って何所はいってる？」&lt;br /&gt;
「えっ、私？私は手芸部だけど」&lt;br /&gt;
これは趣味絡み。&lt;br /&gt;
「へぇ。手芸部か・・・」&lt;br /&gt;
「育人君は？」&lt;br /&gt;
「僕はテニス部」&lt;br /&gt;
「へぇ。私はどちらかというと文化部のほうがいいかな・・・」&lt;br /&gt;
「運動は嫌い？」&lt;br /&gt;
「そんなことはないけど。ただ書いたり作ったりするのが好きなだけ」&lt;br /&gt;
「じゃあ小説とか書いたりしてるわけ？」&lt;br /&gt;
「小説は書かないけど。詩くらいならたまに」&lt;br /&gt;
本当にたまだけどね・・・。&lt;br /&gt;
「へぇ詩か・・・。見てみたい気もするなぁ」&lt;br /&gt;
「えっ・・・。あれは幾ら育人君でもちょっと・・・」&lt;br /&gt;
「あれは、ってそんなに悪い出来だったの？」&lt;br /&gt;
そういう問題じゃなくて&lt;br /&gt;
「育人君、秘密は誰でも持ってるものだよ」&lt;br /&gt;
「あはは・・・。あっ、そろそろお風呂行くから切るよ」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「じゃあ、おやすみ」&lt;br /&gt;
「おやすみ～」&lt;br /&gt;
──ガシャン&lt;br /&gt;
また随分長電話だったな・・・。&lt;br /&gt;
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿&lt;br /&gt;
こんな言葉で書き始めるのもなんだけど&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
死にそうです&lt;br /&gt;
倒れそうです&lt;br /&gt;
死にそうです&lt;br /&gt;
師に沿うわけじゃないですけど、しにそうです&lt;br /&gt;
あとがきもいつもながらに短く&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
小説書くって私みたいだね～、皐月～&lt;br /&gt;
ウソです&lt;br /&gt;
育人ってあんまテニスっぽくないですよね～&lt;br /&gt;
実は意外と上手かったり・・・・&lt;br /&gt;
その辺は機会があったらね・・・・&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
じゃ！</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%95%E8%A9%B1</link> 
    </item>
    <item>
      <title>第３４話</title>
      <description>次の日、日曜日。&lt;br /&gt;
今日はあの３人が家に来る。&lt;br /&gt;
元々は美樹ちゃんと仁志君を仲直りさせようって魂胆で計画した訳だけど、いつの間にか二人は仲直りをしていた。&lt;br /&gt;
だから結局これは二人の仲直り記念とでも言うのだろうか。&lt;br /&gt;
ともかく元々の目的とは違うものの３人が家に遊びに来ることになった。&lt;br /&gt;
来るのは昼過ぎの３時。&lt;br /&gt;
俗にいうおやつの時間。&lt;br /&gt;
この間、育人君が来たときにはクッキーを作って出した。&lt;br /&gt;
そのときには育人君にも好評。&lt;br /&gt;
それで自分に自信がついたというのだろうか、今度はケーキを作ることにした。&lt;br /&gt;
ケーキはイチゴのケーキで二層仕立て。&lt;br /&gt;
生クリームで包まれたスポンジに薄切りの苺が挟まれているごく普通のケーキ。&lt;br /&gt;
何か工夫があるとかそういうのではないのだけど。&lt;br /&gt;
昼食が済みお皿を片付け終わったら、早速ケーキ作りに取りかかる。&lt;br /&gt;
レシピを見ながら小麦粉・卵・牛乳・砂糖なんかをボールの中に順に入れてかかる。&lt;br /&gt;
それを型に流しこんでオーブンにいれ、スポンジをつくる。&lt;br /&gt;
そして先に用意しておいた生クリームで周りをコーティング、ホイップクリームでデコレーションをして──&lt;br /&gt;
ピンポーン・・・。&lt;br /&gt;
まだ作ってる途中なんだけども。&lt;br /&gt;
「お母さんが出るから、安心して作ってて」&lt;br /&gt;
「え、うん」&lt;br /&gt;
でもちょっと心配・・・。&lt;br /&gt;
ともかく目の前にあるケーキに買っておいた苺を乗せ、ケーキを完成させる。&lt;br /&gt;
自分や家族で食べたことはあるけど、他の人に食べてもらうのは初めて。&lt;br /&gt;
だからその味が少し心配になるけども味見をするわけにもいかない。&lt;br /&gt;
食器棚からお皿を６枚出し、フォークを４本出す。&lt;br /&gt;
フォークは私と育人君、美樹ちゃん、仁志君のぶん。&lt;br /&gt;
ケーキとお皿の差、２枚はお父さんとお母さんのため。&lt;br /&gt;
流石にこれを４人で分けると大きいし。&lt;br /&gt;
「皐月、３人とも居間に居てもらっているから」&lt;br /&gt;
と、玄関から案内し終わって戻ってきたお母さんが言う。&lt;br /&gt;
「は～い」&lt;br /&gt;
ケーキを持ったまま、ドアを開けることはできないので先にキッチンと居間のドアを開けに行く。&lt;br /&gt;
キッチンと廊下の間のドアを開け、居間と廊下の間のドアを開ける。&lt;br /&gt;
「よっ」&lt;br /&gt;
と、育人君が挨拶する。&lt;br /&gt;
前々から思うに、どうも育人君とは合わない挨拶のような気もする。&lt;br /&gt;
「あ、ちょっと待ってて。今、ケーキ持ってくるから」&lt;br /&gt;
３人にそう断ってキッチンに向かい、ケーキとお皿を取りに行く。&lt;br /&gt;
「お待ちどう」&lt;br /&gt;
そう言い、ケーキを炬燵(こたつ)の上におき、自分も空いたところへと入る。&lt;br /&gt;
「とりあえず、ケーキ食べる？」&lt;br /&gt;
「あぁ」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
それを受け、ケーキを６等分にしてお皿の上へと置く。&lt;br /&gt;
そして、うち二つをキッチンの冷蔵庫へと片付けに行き、３人にその感想を訊く。&lt;br /&gt;
「どう？」&lt;br /&gt;
「美味しいと思うよ」&lt;br /&gt;
「美味いね」&lt;br /&gt;
「う～ん、作り方教えてくれない？」&lt;br /&gt;
え、あのどこにでもありそうな普通のレシピを？&lt;br /&gt;
「えっ、作り方？」&lt;br /&gt;
「そうそう」&lt;br /&gt;
まあ、普通のだけどもいいか・・・。&lt;br /&gt;
「じゃああとでね」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
ところでこの間育人君が家に来たときには引っ越しから１週間しか経っていなくて必要以外のものは片付いていなかった。&lt;br /&gt;
けれども、今は部屋からダンボール箱は消えている。&lt;br /&gt;
整頓できたら見せてなんて育人君言ってたし。&lt;br /&gt;
「そういやあれから結構部屋片付いたんだけど・・・見る？」&lt;br /&gt;
「え、うん」&lt;br /&gt;
「あのさ、皐月ちゃん」&lt;br /&gt;
と、話しかけるのは仁志君。&lt;br /&gt;
「何？」&lt;br /&gt;
「ここの電話番号教えてほしいんだけどよ・・・」&lt;br /&gt;
と、小声で言う。&lt;br /&gt;
「電話番号？いいけど。なんで？」&lt;br /&gt;
つられて自分も小声になる。&lt;br /&gt;
「最近美樹といろいろあるからさ、相談に乗ってもらいたくてよ」&lt;br /&gt;
まああれは美樹ちゃんの気遣いなんだけどね。&lt;br /&gt;
「相談？私でよければいつでもいいよ。○○○○-&amp;times;&amp;times;-□□□□ね」&lt;br /&gt;
仁志君はその番号を帳に書く。&lt;br /&gt;
「じゃあまた、かけさせてもらうよ」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
あれ、もしかして育人君には電話番号、まだ教えてなかったっけ・・・。&lt;br /&gt;
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿&lt;br /&gt;
うい～、頭痛いよ～&lt;br /&gt;
こっちのあとがきはなしにして、もう１話いきます</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%94%E8%A9%B1</link> 
    </item>
    <item>
      <title>第３３話</title>
      <description>お母さん、元気？」&lt;br /&gt;
育人君に電話をかけたつもりだったんだけど・・・。&lt;br /&gt;
「え、まぁ・・・。ところで、育人君いますか？」&lt;br /&gt;
「あ、育人？ちょっと、待っててね。育人、電話よ～」&lt;br /&gt;
それからしばらくして電話の相手が育人君に替わる。&lt;br /&gt;
「もしもし」&lt;br /&gt;
「私だけど。今から行っていい？」&lt;br /&gt;
「今から？別にいいけど」&lt;br /&gt;
「じゃあ２時過ぎにね」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
──ガシャン&lt;br /&gt;
危うく、育人君のおばさんと長電話するところだった・・・。&lt;br /&gt;
─そして２時頃─&lt;br /&gt;
ピンポーン・・・。&lt;br /&gt;
玄関のドアを開けると、二階から育人君が降りてくる。&lt;br /&gt;
「あ、育人君」&lt;br /&gt;
「ささ、早くあがって」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
案内され、二階にあがり、育人君の部屋へと入り、ベットの上に座る。&lt;br /&gt;
床はカーペットで私の部屋と同じ位の広さの部屋の中に、窓が二つ。&lt;br /&gt;
一方の窓の下にはベットがあり、その向かいに机、更にその隣には本棚がある。&lt;br /&gt;
「急だったから何もないけど・・・」&lt;br /&gt;
「えっ、ううん。別に構わないよ。私だって急に押しかけたんだから」&lt;br /&gt;
「そう？」&lt;br /&gt;
「そうそう。私も育人君の部屋が見たかったし」&lt;br /&gt;
しかし、見た・・・からどうなんだろう。&lt;br /&gt;
ただそれだけで終わってしまえば何をしに来たのかもわからない。&lt;br /&gt;
そうだ、先日の育人君が何故私のことを好きになったのかって言うのを、この機会に訊いておけば・・・。&lt;br /&gt;
「ところでさ、なんで私のことが好きだってそう想ったの？」&lt;br /&gt;
「えっ・・・。う～ん、なんていうのかな。一目惚れっていうやつ？」&lt;br /&gt;
というと、あの初めて会ったあの朝に？&lt;br /&gt;
何やら育人君がしばらく時が止まったかのようになっていたけど・・・あれか。&lt;br /&gt;
「じゃあ根本的な理由はないわけ？」&lt;br /&gt;
「と、いうと・・・どこがどうだからとかそういうの？」&lt;br /&gt;
「まあ、そういうこと」&lt;br /&gt;
「う～ん、言うのはなんだけど、そういうのは別に・・・」&lt;br /&gt;
「そう・・・」&lt;br /&gt;
答えは出ず、曖昧なまま。&lt;br /&gt;
「じゃあ皐月さんは？」&lt;br /&gt;
「えっ？私？」&lt;br /&gt;
やっぱり、訊くと訊かれる・・・。&lt;br /&gt;
「あの遊園地の観覧車で先に言ったのは皐月さんでしょ？」&lt;br /&gt;
「まあ、そうだけど。あれは・・・」&lt;br /&gt;
「あれは？」&lt;br /&gt;
「あれは・・・ああでもしないと、育人君、言ってくれそうになかったから」&lt;br /&gt;
「え・・・」&lt;br /&gt;
「まあ私もあれ以前から好きだったんだけど・・・一種の切っ掛けってやつで」&lt;br /&gt;
育人君の気持ちを知るための・・・切っ掛け。&lt;br /&gt;
「へぇ・・・。で、なんで僕なんか？」&lt;br /&gt;
『なんか』って言ってるけど、過去に付きあったことがあると聞いているけど・・・。&lt;br /&gt;
私は『育人君なんか好きになった』ではなくて、『育人君だから好きになった』のに。&lt;br /&gt;
人はいさ心も知れず(ふるさとは─と続くのだけども)。&lt;br /&gt;
「『なんか』なんて言わないでよ。好きでいる私の立場がないじゃない」&lt;br /&gt;
「うん・・・。で、何故僕のことを？」&lt;br /&gt;
「なんだかこう・・・自然にね。もしかしたらあの二人に言われたせいかもしれないけど」&lt;br /&gt;
あれって二人の育人君に対する気遣いだったのかな・・・。&lt;br /&gt;
「へぇ。なんて？」&lt;br /&gt;
「あの席替えのときに、美樹ちゃんと仁志君が『育人君が私に惚けてるんじゃないか』なんて言うから」&lt;br /&gt;
「そっか、あの２人がね・・」&lt;br /&gt;
それを聞いた育人君は久しぶりに真っ赤になっていた。&lt;br /&gt;
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿&lt;br /&gt;
どーもーもーもーもーも&lt;br /&gt;
凛ちゃんです（８月２８日の日記をみよ）&lt;br /&gt;
もう３３話ですね～　カウントダウンですね～&lt;br /&gt;
皐月、大胆ですね～　ッモウホント&lt;br /&gt;
じゃ</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%93%E8%A9%B1</link> 
    </item>
    <item>
      <title>第３２話</title>
      <description>翌日の月曜日、その朝。&lt;br /&gt;
今日もまた育人君の家へと向かう。&lt;br /&gt;
多少、早く出ているせいか学校の前を通過しても誰にも出くわすことはない。&lt;br /&gt;
まあ、毎日日にち学校へは二人で来ているものだからクラスの中においては周りに公表しているようなもの&lt;br /&gt;
であるけども。&lt;br /&gt;
勿論、そういう話こそ伝わるのは早いものでクラスを問わず大方の人は知っていると思われる。&lt;br /&gt;
それでこうして付き合ったりなんかしてると皆からは一目置かれたりもする。&lt;br /&gt;
別に周囲に自慢するつもりなんて甚(はなは)だないのだけども。&lt;br /&gt;
ところで昨日は、あのあと６時くらいまで話しこんでて気付いた頃には外は真っ暗だった。&lt;br /&gt;
時計を見て驚いた育人君は急いで帰る支度をし、駆けて駅のほうへと向かった。&lt;br /&gt;
あのあとどうなったのかは知らないけども、育人君の慌てようからするとその時間はよろしくないようだ。&lt;br /&gt;
私は学校の前を通りすぎ、育人君の家の前につく。&lt;br /&gt;
その隣にある家は懐かし(？)の前の家。&lt;br /&gt;
まだたった二ヶ月ちょっとしか経っていないのにここへ引っ越してきた頃がとても懐かしく思われる。&lt;br /&gt;
まあそれはさておき、早速そのチャイムを押す。&lt;br /&gt;
ピンポーン・・・。&lt;br /&gt;
「は～い」&lt;br /&gt;
なんだか、土曜日に来たときよりも声のトーンが高い気がするのは気のせいだろうか。&lt;br /&gt;
もしかして育人君がばらしたことによって家(うち)のお母さんみたいに舞いあがってる？&lt;br /&gt;
昨日も育人君が帰るときになって中から出てきてよろしくなんて言ってたけども。&lt;br /&gt;
そんな感じだろうか・・・。&lt;br /&gt;
駆ける音がして、玄関のドアが開く。&lt;br /&gt;
「おはようございま～す」&lt;br /&gt;
「おはよう、皐月ちゃん」&lt;br /&gt;
そう挨拶を返すおばさんはあらん限りの笑顔。&lt;br /&gt;
・・・家(うち)と一緒だな。&lt;br /&gt;
「育人でしょ？ちょっと待っててね」&lt;br /&gt;
さすが、察しが早い。&lt;br /&gt;
おばさんは中へかけていき、育人君を急かす声がして、育人君が出てくる。&lt;br /&gt;
「おはよ～」&lt;br /&gt;
「おはよう」&lt;br /&gt;
で、玄関を出て早速歩き出す。&lt;br /&gt;
「はぁ」&lt;br /&gt;
「あれ、どうかしたの？」&lt;br /&gt;
「いや、なんだか家の中じゃお母さん、ずっと皐月さんの肩もちだから疲れちゃって」&lt;br /&gt;
家(うち)のお母さんだってあんな調子だから育人君が来ると・・・。&lt;br /&gt;
「ああ、それは多分家に来れば逆になると思うよ」&lt;br /&gt;
「ってことはあれからずっと？」&lt;br /&gt;
「うん、なんだか１人舞いあがっちゃってて。お父さんが帰ってきたときにもすぐに話し出す始末だから」&lt;br /&gt;
「へぇ～」&lt;br /&gt;
「まあお父さんはそんなにでもなかったけど。というかお父さんは多分隣に住んでた人って位のイメージしか&lt;br /&gt;
ないと思う・・・」&lt;br /&gt;
「じゃあおばさんは何故？」&lt;br /&gt;
「あれ、知らなかった？お母さんはここの近くのスーパーでアルバイトしてるんだけど」&lt;br /&gt;
「いや、全然・・・」&lt;br /&gt;
「それで、お隣ってこともあってか育人君のお母さんと意気投合しちゃったらしくて」&lt;br /&gt;
「へぇ。だから家(うち)のお母さんも昨日ああなったのか・・・」&lt;br /&gt;
なんか１人で納得してるみたいなんだけど・・・私にはそれが何なのかはわからない。&lt;br /&gt;
「それから自慢やら何やら色々と交わしているみたい」&lt;br /&gt;
「へぇ。じゃあ私生活も赤裸々？」&lt;br /&gt;
赤裸々って・・・。&lt;br /&gt;
「さぁ。私は何も聞いてないけど。何かばれちゃ拙(まず)いことでも？」&lt;br /&gt;
「えっ、別にそんなことはないけど・・・」&lt;br /&gt;
「ふ～ん。まあ私は別に何があっても構わないけどね」&lt;br /&gt;
「僕も、何があっても気持ちの持ちようは今のまま、変わらないから」&lt;br /&gt;
これって所謂(いわゆる)愛の深さってやつ？&lt;br /&gt;
う～ん・・・愛？&lt;br /&gt;
・・・そういや私は育人君の何所に如何(どう)惹(ひ)かれてこうなったのだろう。&lt;br /&gt;
・・・・・・。&lt;br /&gt;
まあ、今は育人君のことは好きだし、１人でいても愛しく、恋しく、切なくなるし、理由なんて別にどうでもいいか。&lt;br /&gt;
それに育人君にも理由なんて訊いてないし。&lt;br /&gt;
・・・まあ気にはなるけど。&lt;br /&gt;
またいつか機会があればそのときにってことで。&lt;br /&gt;
愛があればそれに理由(わけ)なんて必要ない？&lt;br /&gt;
というか私は育人君の想いに応えただけなのではないだろうか云々(うんぬん)。。。&lt;br /&gt;
まあその辺は深く気にしないでおこうっと・・・。&lt;br /&gt;
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿&lt;br /&gt;
さっき（３１話）あとがき書いたから短く一言&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
書いてて自分が恥ずかしくなってきた&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
まあ、今は育人君のことは好きだし、１人でいても愛しく、恋しく、切なくなるし、理由なんて別にどうでもいいか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
よくこんなのかけたな、私</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%92%E8%A9%B1</link> 
    </item>
    <item>
      <title>第３１話</title>
      <description>今日は２月５日の日曜日。&lt;br /&gt;
育人君が初めて家（うち）に遊びに来る日。&lt;br /&gt;
午後３時に瑞井駅の前の映画館で待ち合わせという約束になっている。&lt;br /&gt;
以前、家に遊びに来たいと言っていた美樹ちゃんと仁志君は例のこともあってその話は保留。&lt;br /&gt;
よって、育人君だけが家へと遊びにくることになった。&lt;br /&gt;
何故時間が午後の３時なのかというと、育人君にクッキーを作って待っているとそう約束したからだ。&lt;br /&gt;
それは俗にいうおやつの時間で、その時にクッキーを出そうかとそういう考えの元でだ。&lt;br /&gt;
昼過ぎ、キッチンが片付き、開いたところでクッキーの準備をする。&lt;br /&gt;
ボールに小麦粉や牛乳、卵、それに味付けをして捏（こ）ねる。&lt;br /&gt;
それの色違いを幾つも作り、マーブルとして形作る。&lt;br /&gt;
さらにそれをオーブンへといれ、ダイヤルを回し、クッキーを焼く。&lt;br /&gt;
これが２時４５分くらい。&lt;br /&gt;
そろそろ映画館の前へと向かうか。&lt;br /&gt;
迎えに行くだけなので何も持たずに家を出て、映画館を目指す。&lt;br /&gt;
駅までは３、４分くらいでつく。&lt;br /&gt;
角を曲がって約束の場所、映画館が見え、２、３歩歩いたところで声をかけられる。&lt;br /&gt;
「よっ」&lt;br /&gt;
振りかえるとそこにいたのは育人君だった。&lt;br /&gt;
「あっ、育人君。今の電車で着いたところ？」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「じゃあ行こう。ここから少し歩いたところだから」&lt;br /&gt;
そして、育人君を家まで案内する。&lt;br /&gt;
「さあ入って」&lt;br /&gt;
と、家の玄関を開けるとそこにはお母さんがいた。&lt;br /&gt;
「こんにちは」&lt;br /&gt;
「こんにちは・・・ってあら、育人さんじゃない。皐月、お客さんって美樹ちゃんじゃなかったの？」&lt;br /&gt;
・・・ってお母さん、育人君のこと知ってるし。&lt;br /&gt;
ということは、隣に住んでたってことも勿論知っているだろう。&lt;br /&gt;
突然、学校へ行く時間が遅くなったこと。&lt;br /&gt;
最近、楽しそうに学校に行くようになったこと。&lt;br /&gt;
それを考えると、察してバレてしまうのでは。&lt;br /&gt;
「え、うん・・・」&lt;br /&gt;
って返事なんてしてる場合じゃなくて、早くしないと。&lt;br /&gt;
「ささ、育人君あがって」&lt;br /&gt;
「えっ、うん」&lt;br /&gt;
と、育人君をお母さんの目の届かぬところへと案内する。&lt;br /&gt;
「まだ片付けきれてなくて散らかってるけど・・・」&lt;br /&gt;
と、二階の突き当たりにある自分の部屋のドアを開けて、育人君に言う。&lt;br /&gt;
「先に座って、寛(くつろ)いでて。クッキー取ってくるから」&lt;br /&gt;
そろそろ焼きあがった頃だろう。&lt;br /&gt;
そう思い、育人君を部屋に残し自分は階段を降り、キッチンへと向かう。&lt;br /&gt;
そこにはまるで待ち構えたかのようにお母さんがいた。&lt;br /&gt;
訊かれるのは必然的だなと思いつつ、棚からお皿を出す。&lt;br /&gt;
「皐月、育人さんって、もしかして・・・あれ？」&lt;br /&gt;
「えっ？育人君は単に・・・」&lt;br /&gt;
「単に？」&lt;br /&gt;
「単に・・・勉強しにきただけで」&lt;br /&gt;
「そうなの？私はてっきり彼氏かなんかだと」&lt;br /&gt;
「えっ、そんな、別に、そういう関係なんかじゃ、全然ないって」&lt;br /&gt;
と、あたふためいているとうっかり皿を落としてしまう。&lt;br /&gt;
皿は辛(かろ)うじて割れることは無かったものの、これはバレたも同然・・・。&lt;br /&gt;
「私は別にいいのよ。付き合う相手が育人さんなら。大久でバイトしてた甲斐があったわ。向こうのお母さんとも仲良かったし」&lt;br /&gt;
もうその気になったお母さんは誰にも止められない。&lt;br /&gt;
これはもうバレたも当然だなと思いつつ、重い足取りで階段を上る。&lt;br /&gt;
「お待ちどう」&lt;br /&gt;
「・・・どうかしたわけ？」&lt;br /&gt;
私の気が滅入っているのを察してか、育人君が訊いてくる。&lt;br /&gt;
「・・・実は付き合ってること、バレちゃって」&lt;br /&gt;
私はすっかり育人君は引っ越しを告げたときみたいに驚くんだろうな、と思っていたけど・・・。&lt;br /&gt;
「別に気にすることないって。どっちみち何時かはバレるんだし」&lt;br /&gt;
あれ、育人君にしては案外冷静・・・。&lt;br /&gt;
「そりゃそうだけど・・・」&lt;br /&gt;
「それにこそこそと隠れる必要が無くなったんだし」&lt;br /&gt;
「うん・・・」&lt;br /&gt;
「というか、家（うち）もそろそろ危ないんだけど・・・」&lt;br /&gt;
って、そんなの聞いてないんだけど。&lt;br /&gt;
「えっ？」&lt;br /&gt;
「だって月曜から朝にうちに来るでしょ？あれからずっと疑われてて」&lt;br /&gt;
ということは私のせいだってことか。&lt;br /&gt;
「いや、まだバレてはいないよ？」&lt;br /&gt;
バレてないっていってもどうせバレるのは必然的だし、いっそのこと。&lt;br /&gt;
「なんだ、なら別に話しちゃってもいいよ。というかそれなら話しておいてくれない？」&lt;br /&gt;
「え・・・」&lt;br /&gt;
「そのほうが育人君ちに行くのも楽になるしさ。お願い」&lt;br /&gt;
「う、うん」&lt;br /&gt;
なんだか安心したら小腹が空いてきた。&lt;br /&gt;
そして目の前には自分の焼いたクッキーがある。&lt;br /&gt;
「では一段落ついたところで、お先に頂きま～す」&lt;br /&gt;
と、まあこういうわけで双方両親ともに知られることになったのだった。&lt;br /&gt;
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿&lt;br /&gt;
ど～も、凛楓です&lt;br /&gt;
皐月に育人、大胆すぎだよ&lt;br /&gt;
毎度毎度、頭痛いんであんまり長く書きませんけど、このさきに展開がビミョーになってましてね&lt;br /&gt;
変えるつもりはないんですけど、やっぱねえ&lt;br /&gt;</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%91%E8%A9%B1</link> 
    </item>
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      <title>第３０話</title>
      <description>瑞井に越したその家はまた一軒家で、集合住宅の一角にあった。&lt;br /&gt;
駅からは数分の所で結構近いところにある。&lt;br /&gt;
電車で学校に向かうのは瑞井駅から大久駅を越えて西大久駅へ行くのが１５分弱。&lt;br /&gt;
そして西大久駅から学校までは１０分弱。&lt;br /&gt;
ついでに学校から育人君の家までは数分ほど。&lt;br /&gt;
学校にはそんなに時間がかかるわけでもないところにある。&lt;br /&gt;
玄関先には前の家と同じようなポストが立っている。&lt;br /&gt;
これは要するに『場は違えど日課は日課だ』ということになる。&lt;br /&gt;
今日もまた何時もの時間に起きて新聞を取りに行って、引っ越しの片付け。&lt;br /&gt;
そして月曜日。&lt;br /&gt;
また朝にいつもと同じように新聞を取りに出る。&lt;br /&gt;
でもその光景はいつもと違う。&lt;br /&gt;
空からは雪が何時もと変わらず降り、地面にはそれが積もる。&lt;br /&gt;
同じなのはそれだけで、芝生なんかないし前に家もない。&lt;br /&gt;
これから家を建てる、その土地しかない。&lt;br /&gt;
それになんと言っても育人君がいない。&lt;br /&gt;
ともかく・・・逢える時間まで、待つしかないか・・・。&lt;br /&gt;
通学途中、育人君の家の前。&lt;br /&gt;
早速そのチャイムを鳴らす。&lt;br /&gt;
ピンポーン・・・。&lt;br /&gt;
「は～い」&lt;br /&gt;
そう言って出てきたのは引っ越しの挨拶のときに出てきた育人君のおばさん。&lt;br /&gt;
隣家ということもあって、ある程度の付き合いはある。&lt;br /&gt;
「おはようございます・・・ってあら、皐月ちゃんじゃない？」&lt;br /&gt;
「おはようございます。育人君いますか？」&lt;br /&gt;
「育人？ちょっと待っててね。育人～、お客さんよ～」&lt;br /&gt;
と、呼ばれた育人君はおばさんと入れ替わりにでてくる。&lt;br /&gt;
「おはよ～」&lt;br /&gt;
「お、おはよう・・・」&lt;br /&gt;
育人君は多少驚いているみたい。&lt;br /&gt;
そういや連絡をいれるのをすっかり忘れている・・・。&lt;br /&gt;
「さ、早く行こ」&lt;br /&gt;
「う、うん・・・」&lt;br /&gt;
そう言うと育人君は台所にカバンを取りに戻り、玄関先へと出てくる。&lt;br /&gt;
そしてまた歩き始めて。&lt;br /&gt;
「それにしても、なんでここに？」&lt;br /&gt;
「それは勿論、一緒に居たいからに決まってるじゃない」&lt;br /&gt;
「でも駅からでは学校からは反対の方向だし・・・」&lt;br /&gt;
「だから態々駅から学校を越えてここまで来たんだって」&lt;br /&gt;
「でもそれだとなんだか余計な分、歩かせているような気がして・・・」&lt;br /&gt;
「いいのいいの、私が来たくてここまで来たんだから」&lt;br /&gt;
「でも・・・ねぇ？」&lt;br /&gt;
う～ん、くどい・・・。&lt;br /&gt;
「何？私が来たら邪魔なの？」&lt;br /&gt;
と、少し睨みをきかせてみたりする。&lt;br /&gt;
「えっ、別にそんなことないけど・・・」&lt;br /&gt;
「なら、こうして来ても構わないでしょ？」&lt;br /&gt;
「えっ、う、うん・・・」&lt;br /&gt;
「じゃあ明日も・・・ね？」&lt;br /&gt;
「え、うん・・・」&lt;br /&gt;
考慮してくれるのは嬉しいんだけど・・・私としてはできればずっと、こうしていたい。&lt;br /&gt;
それを分かってるんだか分かってないんだか・・・。&lt;br /&gt;
そういえばもうすぐ１月も終わり。&lt;br /&gt;
そして２月になるのだけれども、もう決まったのだろうか。&lt;br /&gt;
「でさ、どう？」&lt;br /&gt;
「え、どうって何が？」&lt;br /&gt;
「プレゼント。何にするつもり？」&lt;br /&gt;
「それは・・・ひみつ～」&lt;br /&gt;
ひみつ～ってまんまとこの間の仕返しされてるし・・・。&lt;br /&gt;
まあ、何（いず）れはわかることか。&lt;br /&gt;
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿&lt;br /&gt;
ども・・・凛楓です・・・・&lt;br /&gt;
つかれました・・・・やる気失せてます&lt;br /&gt;
しにそうです&lt;br /&gt;
あとがきパスさせてください・・・　じゃ</description> 
      <link>https://anndariou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%90%E8%A9%B1</link> 
    </item>

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