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こちらは恋愛小説となっております ありえない展開も多々ありますが、突っ込みは禁止! 題名に対する突っ込みも禁止!
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第4話

転校するとなるとあらかじめ、その学校の校長先生らと会う必要がある。
ただ、昨日は引越しのかたずけなんかで忙しかった。
だから転校当日、こうして他のその学校に通っている人達よりも早く学校へ行って先生と会う事にした。
朝に出会ったあの人もこの学校に通っているのだろうか。
お母さんと共にまだ先生も少ない早朝の校門へと立って学校を眺める。
ここが今度の学校か・・・。
校門を過ぎ、正面玄関へと校門にいた先生に導かれる。
そして、靴を履き替え学校へと入る。
悲しいことにこういうことにも慣れてしまったものだとつくづく思う。
そして校長室と書かれた部屋へ入る。
奥の机に校長先生と思われる人が座っている。
そうして、転校についていろいろと説明があった。
うやら先ほど校門から誘導してくれた先生は担任の先生らしい。
やたら改まった話し方で慣れられない先生だとは思ったが、まさか担任とは。
説明が終わったあと、まだ時間があったので校長室でのんびりとする。
部屋のまわりに掛けられた歴代の校長先生の写真をぐるりと見渡す。
よくみるとその中に前の学校「万江(まんえ)高校」の校長先生もいる。
さすがに前の高校にいたときより若かった。
でもその面影はある。
「あと少しでチャイムもなるから、そろそろ教室へ」
さっきの担任の先生に案内され、教室へと行く。
ピ~ンポ~ンパ~ンポ~ン・・・
4組の前を通った頃にチャイムが鳴った。
「ここだ」
そして、教室のドアを先生が開ける。
「今日は転校生を紹介する」
その転校生とは言うまでもなく私のことだ。
3組の教室の中がざわめく。
転校生が来たという時の反応は何処の学校でも一緒らしい。
「さあ入ってくれ」
そう言われて教室に入る。
そして教室を目でぐるりと見渡す。
廊下に近い教室の一番右側の後ろの席、そこに机が置いてあった。
あそこへいくことになるのか・・・。
今度は教室の左側。
まじまじと見つめられるこの視線は妙な緊張感を演出するらしい。
緊張して鼓動が少し早くなる。
その早くなった鼓動にさらに追い討ちをかけるかのようだった。
教室の左前あたりに今朝の人がいる。
早くなっていた鼓動はより早くなる。
そうしている間に先生が黒板に名前を書く。
『岸原 皐月』
私は慌てて自己紹介をする。
「百江高校から転校してきた岸原 皐月です。よろしくお願いします」
先生がさっきの席へと案内する。
そして隣にいた人から話し掛けられる。
「私、三野木 美樹。よろしくね」
「こ、こちらこそ」
そのあと朝の会があるらしい。
でも美樹ちゃんはどんどん話を進めていく。
「前にいた高校って何県?」
「えっ、○○県だけど・・・」
「それじゃあ結構遠くから来たんだね」
たしかに長い時間車に揺られていた気がする。
引越しの用意ですっかり疲れて車の中で寝てしまっていたからだろう。
「うん・・・」
「ところでさ、このクラスの中で誰が1番かっこいいと思う?」
「えっ?」
唐突な質問・・・かっこいい人・・・か。
そう聞いて朝のあの人のことを思い出す。
「教室の1番右の列の前から2番目って誰?」
「ああ、イクトか。一応私のいとこなんだけどさ」
「いとこなの?」
「いとこって言ったってホント全然話さないよ、ヒトシとはよく話してるみたいだけどさ」
「ヒトシ君ってその右斜め前の?」
「そうそう、もしかしてそのイクトのことがかっこいいって?」
笑いながら、聞く美樹ちゃん。
「えっ、そういうわけじゃ・・・」
「じゃあなんなの?もしかしてホの字?まさかそんなこと入ってきたばかりなんだからないよねっ」
ホの字?イクト君に?
頬がピンクに染まる。
「ないないっ、単に家が近いだけだからっ」
慌てていたのか、口が思わず滑る。
「へえ、イクトの家の近くなんだ?」
「えっ、う、うん・・・」
なぜこうも自分が焦っているのだろう。
もしかして本当に気があるのかもしれない。
そう思いかけて慌てて消す。
そんなことがあるわけないじゃない。
ただ、隣の家に住んでいるだけなのに・・・。
ただ、朝に会っただけなのに・・・。
ただ、挨拶をしただけなのに・・・。
偶然、同じ学校で同じクラスになっただけなのに・・・。
「今度遊びに行っていい?」
「別に構わないけど・・・」
適当に返事を返していたのが自分でもわかった。
ピ~ンポ~ンパ~ンポ~ン・・・
朝の会が終わったチャイムだったんだろう。
でも、そんなことは耳には入っていなかったのだった

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プロフィール
HN:
凛楓
年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1992/11/05
職業:
バリバリの高1です!
趣味:
小説の読み書き、読書、TVゲーム等々
自己紹介:
自分で書いてて未熟と思う点が多数過ぎますが多めに見てください^^;
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