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第18話
と、何はともあれ電車には間に合った。
電車の背もたれをずらして向かい合って座る。
私は育人君の隣で通路側。
美樹ちゃんも仁志君の隣で通路側。
それこそ学校に行くときよりも遥かに育人君との距離が近い。
でも隣に育人君が座っているからといってドキドキするとかそういうことでもない。
どちらかといえばわくわくじゃないかと思うほど。
それで結局美樹ちゃんは仁志君と行くらしい。
ということは勿論私は育人君とということになる。
育人君との初デート。
そのせいもあってかドキドキよりもわくわくのほうが強いのだろう。
それで今はちょうど瑞井駅を過ぎたところ。
「そういえば2人って何時(いつ)から付き合ってるの?」
「え、付き合ってるなんて言ったことあった?」
「言ってないけど・・・でも付き合ってるんでしょ?」
「ん~まあ・・・一応ね」
「一応って、あのなぁ・・・」
と、仁志君が口をはさむ。
「それで何時から?」
「何時からと訊かれても・・・」
と、2人は顔を見合わせる。
「なんていうのかな、何時の間にかというか・・・」
「そう、別に告白とかそういうなのはなかったと思うけどよ」
何時の間にか・・・ではまるで育人君の立場がないと思う。
「な、育人」
と、仁志君が今まで窓の外を眺めていた育人君に話しかける。
「えっ、うん」
「でさ、遊園地に行くのってもしかしてデート兼ねてない?」
「えっ、いやそんなこと全然ないよ?」
「なら何で別行動なの?」
「だって、そのほうがいいでしょ?ね、育人」
と、育人君はまた思わぬところで話をふられる。
「えっ、別に・・・」
と、外の景色を眺めながらこっちを向こうとはしない。
「な、なら皐月ちゃんはどっちがいいの?」
「え、私?私は別にどっちでもいいけど・・・」
こうしてせっかく機会があるのだから内心、別行動のほうが・・・なんて思ったりする。
でもそれでは2人を邪魔に扱っているみたいで気が悪い。
だからそうであっても言うのには少し躊躇(ちゅうちょ)するし、なんと言っても恥ずかしい。
『冨田駅、冨田駅・・・』
「さ、着いたし降りよう」
そしてそれから改札を通り、南口から抜け、バスに乗り遊園地についた。
「なんか久し振り~」
と、美樹ちゃんが言う。
と言うことは来たことがあるのだろう。
「じゃあ5時にあのゲートの前でな」
と言って2人でゲートへ向って走っていく。
そして私と育人君は取り残される。
「とりあえず入らない?」
「うん」
それから2人でゲートへむけて歩いていった。
________________________________________________________
はい、どうも琴夫です。
ひさびさにあとがきを書きますわ。
今話では、皐月一向が遊園地についたところまでを描いてます。
育人はいまだ口数が少ない設定になっちゃってますが、それは育人の設定上はしかたのないことなのだろうか・・・。
今後はもう少し増やしていこうかなぁ、と思っている琴夫でした。 はい
電車の背もたれをずらして向かい合って座る。
私は育人君の隣で通路側。
美樹ちゃんも仁志君の隣で通路側。
それこそ学校に行くときよりも遥かに育人君との距離が近い。
でも隣に育人君が座っているからといってドキドキするとかそういうことでもない。
どちらかといえばわくわくじゃないかと思うほど。
それで結局美樹ちゃんは仁志君と行くらしい。
ということは勿論私は育人君とということになる。
育人君との初デート。
そのせいもあってかドキドキよりもわくわくのほうが強いのだろう。
それで今はちょうど瑞井駅を過ぎたところ。
「そういえば2人って何時(いつ)から付き合ってるの?」
「え、付き合ってるなんて言ったことあった?」
「言ってないけど・・・でも付き合ってるんでしょ?」
「ん~まあ・・・一応ね」
「一応って、あのなぁ・・・」
と、仁志君が口をはさむ。
「それで何時から?」
「何時からと訊かれても・・・」
と、2人は顔を見合わせる。
「なんていうのかな、何時の間にかというか・・・」
「そう、別に告白とかそういうなのはなかったと思うけどよ」
何時の間にか・・・ではまるで育人君の立場がないと思う。
「な、育人」
と、仁志君が今まで窓の外を眺めていた育人君に話しかける。
「えっ、うん」
「でさ、遊園地に行くのってもしかしてデート兼ねてない?」
「えっ、いやそんなこと全然ないよ?」
「なら何で別行動なの?」
「だって、そのほうがいいでしょ?ね、育人」
と、育人君はまた思わぬところで話をふられる。
「えっ、別に・・・」
と、外の景色を眺めながらこっちを向こうとはしない。
「な、なら皐月ちゃんはどっちがいいの?」
「え、私?私は別にどっちでもいいけど・・・」
こうしてせっかく機会があるのだから内心、別行動のほうが・・・なんて思ったりする。
でもそれでは2人を邪魔に扱っているみたいで気が悪い。
だからそうであっても言うのには少し躊躇(ちゅうちょ)するし、なんと言っても恥ずかしい。
『冨田駅、冨田駅・・・』
「さ、着いたし降りよう」
そしてそれから改札を通り、南口から抜け、バスに乗り遊園地についた。
「なんか久し振り~」
と、美樹ちゃんが言う。
と言うことは来たことがあるのだろう。
「じゃあ5時にあのゲートの前でな」
と言って2人でゲートへ向って走っていく。
そして私と育人君は取り残される。
「とりあえず入らない?」
「うん」
それから2人でゲートへむけて歩いていった。
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はい、どうも琴夫です。
ひさびさにあとがきを書きますわ。
今話では、皐月一向が遊園地についたところまでを描いてます。
育人はいまだ口数が少ない設定になっちゃってますが、それは育人の設定上はしかたのないことなのだろうか・・・。
今後はもう少し増やしていこうかなぁ、と思っている琴夫でした。 はい
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HN:
凛楓
年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1992/11/05
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バリバリの高1です!
趣味:
小説の読み書き、読書、TVゲーム等々
自己紹介:
自分で書いてて未熟と思う点が多数過ぎますが多めに見てください^^;
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