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こちらは恋愛小説となっております ありえない展開も多々ありますが、突っ込みは禁止! 題名に対する突っ込みも禁止!
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第25話

学校も終わり、家に帰り、宿題を終わらせる。
それから夕食をお母さんと摂ってからしばらくして、お父さんが帰ってきた。
それで何やら話があるといって1度立ったイスにまた座らされる。
室内にはただついているだけのテレビの音が響く。
ただそれだけで家の中はしんとしている。
窓からは雪がしんしんと降るのが見える。
それからしばらくしてお父さんが口を開いた。
「実はまた引っ越すことになった」
「えっ、引っ越し!?」
「ああ」
昨日、観覧車で満を持して(?)育人君に告白。
晴れて2人は付き合うことになった。
それで学校ででも美樹ちゃんと仁志君に付き合うことになったと言ったばかりなのに。
でもこれではそれも海の藻屑(もくず)!?
私の苦労は一体何・・・。
たしかに引っ越しには慣れているものの、付き合っている状態でってのは初めてで・・・。
確かに転勤族だから何(いず)れは引っ越すことがあるというのは最初から分かっていた。
でもそれにしては早過ぎないはしないだろうか?
そういえば以前に育人君にしばらくいられそうだと覚正を得た上で話したのはどうなるんだろう。
あれもここに引っ越す前にお父さんがそう言っていたから育人君に伝えたのだけども。
「えっ、だってここにはしばらくいられそうだって・・・」
「それがなんだか急でな」
急で・・・ってそれじゃ何も説明にはなってない。
そりゃたしかに遠距離恋愛っいうのもありだから育人君と態々別れる必要はないと思うけど・・・。
でもだからと言ってそれが平気だとかそういうことには決して結びつかない。
確かにいままで幾らか付き合った経験はある。
けども、転勤族だってことを話すと遠距離恋愛は辛いだろうって気遣ってもらって付き合ってもまた元に戻ってしまっていた。
だから、引っ越しするまでに別れてしまうことが殆どで。
たしかに育人君にもそういうことは話したけどもそれを知った上で育人君はいいって言ってくれた訳だけども。
それはもちろん色んな意味で嬉しかった。
しかしそれにしても遠距離恋愛であることには何も変わりはない。
遠距離恋愛は経験したことがないからなんとも言えないけど・・・。
でも、愛しい人がいてもスケジュールを合わせてでないと会えないし、遠ければ遠いほどその機会も減る。
それはもちろん片思いよりも増して辛いことには相違ないだろう。
電話だけで顔が見られないのはやっぱり・・・。
「それでな、引っ越し先なんだが・・・」
既に半ば放心状態で引っ越し先なんてどうでもって状況で・・・。
なんて言ったっていままで引っ越す先は遠いところばかりで遠距離になるのは避けられないだろうと思っていたから。
近いところに引っ越すような見込みなんてこれっぽっちも・・・。
「ここから二駅ほど行った先の瑞井駅の近くの団地なんだが」
なんだまた遠いところか・・・って、ええ!?
瑞井駅というと、冨田パークに行くときに通ったあの駅?
なら、大して時間もかからない。
それに今まで通りここの高校に通うことができる。
たしかに少し駅から歩かなきゃ行けないけど・・・。
なら、そうも心配する必要はないんじゃないかとも思うけど。
でも、朝にああして会えないことは変わりはないか・・・。
クラスも一緒だから学校では会えるけど。
学校で会えるにしても引っ越すことは確かだし朝に会う機会もなくなるわけだから一緒にいられる時間は減る。
それで育人君がどう言う反応を示すかは分からないけど・・・。
一体いつ、どうやって育人君にそのことを話すかがまた問題。
そういや引っ越すのはいつだろうか。
「それで、引っ越すのはいつ?」
「今週の土曜辺りにしようかと思うのだが」
今週の土曜日はとカレンダーを見ると28日。
そう早くもないけど・・・。
それからお風呂に入って明日の準備をしてベットについた。いつもと同じ流れなのに何か落ちつかない。
全てのきっかけになった朝のあの時間がなくなってしまうというのがまだ信じられない。
信じられないけども、それが事実でいままでの隣人であったと言う関係もなくなるわけで。
付き合っていると言う関係も高校も変わらない。
なのに、なんだかただ少し住む場所が変わるというだけで、落ちつかなくて切なくて愛しくて・・・。
なんだかそんな気持ちに押しつぶされそうな自分がいた。

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プロフィール
HN:
凛楓
年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1992/11/05
職業:
バリバリの高1です!
趣味:
小説の読み書き、読書、TVゲーム等々
自己紹介:
自分で書いてて未熟と思う点が多数過ぎますが多めに見てください^^;
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